とにかく泥臭く食いつく・バリスタ体験談①⑤
英語に苦手意識があっても、メルボルンでしっかりバリスタとして働ける方法

ゆいさんが現在働いているカフェ”Chez Dre”
この記事を読んでいる方で、英語に自信がないけど『メルボルンでバリスタとして働きたいなぁ。』と思っている方も少なくはないと思います。そんな状況でも沢山の方がバリスタになっています。
もちろん、経験もなく、英語も自信がない人がスーッと簡単にバリスタになれる訳ではありません。
カフェで働いているバリスタたちはいかにも簡単そうにコーヒーを作っていますが、仕事の裏側では、かなり細かい複雑な作業が行われています。
今回のストーリーは、熱い情熱を持ってバリスタになる為にメルボルンに来たゆいさんのバリスタ体験談です。彼女の想いが今の状況を生み出したのだと思います。
英語を理由にして足踏みしている方々にこの記事を読んでもらい、前に進むきっかけになれればと思います。

笑顔の素敵なゆいさん
Q1. 自己紹介をお願いします。
本庄由依(ほんじょうゆい)です!
幼い頃から、自分のカフェを持つことが夢だったのと、一度は海外に住んでみたいと思っていたので、メルボルンに来ました!
Q2. メルボルンを選んだ理由は何ですか?
日本にいる時、赤羽の「Aeru coffee stop」というカフェによく通っていました。
店主のえいとさんと、かよさんが以前メルボルンでバリスタをされていました。その当時のバリスタ仲間のあかりさんをお招きしたワーホリについてのトークイベントに参加させて頂きました。その際色々と具体的なお話を聞くことができて、メルボルンでバリスタになることを決断しました。
Q3. 色んな学校がある中、South of Japan Coffee Classでコーヒーを習おうと決めたきっかけは何ですか?
私には学校の費用がすごく高く感じて、知り合いのバリスタさんに相談したところ、あんまり学校のサーティフィケイトを気にしているヘッドバリスタはいないということを聞いて、通わないことにしました。
とはいっても、現場ですぐに働けるスキルはなく、よしさん(トライアルを受けたお店のヘッドバリスタ)に紹介して頂き、みどりさんまで辿り着きました。笑
本当にありがとうございます!!!
Q4. 今までにコーヒーの経験はありましたか?
大学時代、illyというコーヒー屋さんでアルバイトをしていました。
フルサービスのお店だった為、ホールスタッフをすることが多く、コンスタントにエスプレッソマシンに触れる機会は少なかった為、エスプレッソマシンの扱いには自信が持てない状態で卒業しました。
さらに、社会人4年間の間は、マシンに触れる機会は全くなかったので、メルボルンでのトライアルは恐怖しかなかったです。緊張しすぎて、手が震えることも多々ありました。笑
Q5. バリスタになるまでの経緯。
メルボルンについて、まず英語が思った以上に聞き取れなくて、語学学校に1ヶ月通いました。
私は2つのことを要領よく進められるタイプではない為、学校を卒業してから、仕事を探し始めました。
仕事探し初日、家の近くで何件かレジュメを配りました。必ずオーナーさんがいるか聞いて、オーナーさんと話せた時だけレジュメを手渡ししました。その時話せた英語は『I’m looking for a job. Can I talk to your owner?』だけだったので、お店に入るだけでも、すごく勇気がいりました。笑
次の日は、違うエリアを攻めようかと思っていたのですが、とりあえず前日レジュメを配ったお店に、私のレジュメを見てくれたのかを確認しに行きました。
ゆいさん:『私のレジュメ見てくれた?』
その辺にお粗末に置いてあった私のレジュメに初めて目を通して、
オーナー:『メルボルンで働いた経験あるの?』
ゆいさん:胸を張って『ない!』と回答。
オーナー:『ちょうどバリスタが辞めるんだけど、経験ないからなぁ』
ぽろっとこぼした言葉に食いついて、
ゆいさん:『とりあえず1週間でいいからボランティアさせて!お金いらない!』
オーナー:『じゃあコーヒー作ってみて!』
その気持ちを買ってもらい、チャンスをもらいました。
とにかくその頃はマシンに毎日触れる機会と、メルボルンで働いたことがあるという経験が欲しくて、正直場所はあまり選んでなく、エスプレッソマシンがあれば良かったです。
その後、3日間ボランティアをして、正式に採用になりました。私は英語も話せずスキルもなかったので、とにかく泥臭く食いつく手段しかなかったです。
そうやって泥臭く勝ち取った最初のお店は、英語が喋れず3週間ほどでクビになりました。笑 現在は日本人バリスタのコミュニティの中で出逢った方が、ヘッドバリスタをしていたお店でお世話になってます!
Q6. コーヒークラスを受けた感想は?
最初のトライアルを受けた際に、ミルク温度が高く、ミルクの2杯どりのフォーム分けができなかったのと、オーストラリアのメニューが完全に把握できてなかったので、これでは速いペースのオペレーションについていけないということを教えて頂いて、必死で勉強しました。
でも、スキルだけは訓練が必要で、細かな部分も知りたかったので、みどりさんのマンツーマンレッスンを受けました。
みどりさんのレッスンは比較的に、マシンを実際に触る時間が長く、実践しながら身体に落とし込んでいくことができました。自分が無意識にしているクセなども細かく教えて頂いた為、無駄な動きを少しずつ減らすことができました。
最後のレッスンでは、希望によってはタイムトライアルなども組み込める為、実際にカフェで働いていることを想像しながら取り組めました。たくさん失敗しましたが、その分みどりさんに細かいコツを教えて頂くことができました!
Q7. 今働いている職場はどんなところですか?
現在は、サウスメルボルンマーケット近くのChez dreというお店でバリスタとして働いています。
Symmetryのスペシャリティの豆も使っている為、とても勉強になります!
席数は100席近くあるので、土日のピークはとても忙しいですが、沢山コーヒーを作る機会があるので、楽しいです!
Q8. バリスタになりたい皆さんにアドバイスをお願いします!
絶対バリスタとして活躍する!という信念を持って行動すれば、必ず仕事をゲットできると思います。あとは、それを人に伝えれば、意外と募集しているお店を教えてくれたりする場合もあるので、積極的にこうしたい!こうなりたい!とか発言するといいと思います^_^
Cafe: Chez Dre
Adress: 285-287 Coventry St, South Melbourne VIC 3205
Barista: Yui Honjyo
MiDORIの呟き 『どんな事があっても絶対バリスタになる』というブレない信念を持って積極的に行動し、失敗を活かして前進する。 そんな人が結果的に目標を現実化する人だと思います。ゆいさんもその一人ですね。 英語のハンデがありながらも、そこで物怖じしない彼女の情熱や、行動力が今のカフェでバリスタとして働けている状況を生み出したと思います。人との繋がりを大切にする事もまた一つの鍵なのでしょうね。 彼女の芯の強さに私も心が刺激される思いです。
メルボルンでバリスタになるには?この二つの記事の中に近道が隠されているかも?
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